
この度、バルカン半島の国々である北マケドニア・ブルガリアにて、現地大使館の招聘を受けて雅楽のコンサート・ワークショップを3都市5回にわたり行なってまいりました。
今回の公演は、北マケドニア、オフリド湖畔の聖ナウム教会での奉納パフォーマンスからスタートしました。今年は日本・北マケドニア国交樹立30周年の節目の年であり、そのための記念事業として、また、日本と北マケドニアの友好の架け橋をされ2021年に急逝した小鹿良太さんへの追悼として奉納演奏として行われました。
北マケドニアとアルバニアの境にあるオフリド湖は約500万年前に形成されたヨーロッパ最古の湖で、古代都市として栄えた街オフリドはかつて360以上の教会があったとされ、バルカンのエルサレムと呼ばれていた聖地であり、自然遺産と文化遺産の双方から成る世界遺産として登録されています。
快晴の真っ青な秋空に果てしなく続く水平線とマケドニア最高峰のコラブ山の麓にて、雅楽の古典曲の演奏を聖ナウム教会前にて、また、日本の「さくらさくら」北マケドニアの代表的な民謡である「Biljana platno beleše ビリャナは布を洗っていた」の演奏と共に舞のパフォーマンスをオフリド湖をバックに行いました。
どこまでも澄み渡る青空とオフリド湖、そして聖ナウム教会の神聖な雰囲気の中、奉納パフォーマンスでありながら、Nektariy牧師様はじめその場に居合わせた多くの観光客の方々に見守られながらの素晴らしいパフォーマンスとなりました。
また、日本マケドニア友好協会にて2019年にご縁をいただき、2021年に急逝された彫刻家の小鹿良太氏がかつて北マケドニアのオフリド湖近隣に住み、聖ナウム教会のNektariy牧師様や現地の方々と築かれた友好のバトンを受取り、小鹿氏との約束を5年を経て実現させていただいた非常に感慨深い公演でした。
教会との繋ぎ役としてご尽力いただきました在北マケドニア日本大使館のスタッフNorikaさんには心から感謝申し上げます。
・日程:2024年10月8日
・開場:北マケドニア、オフリドの聖ナウム教会
・出演者:三浦元則(篳篥)、中村香奈子(龍笛)、大塚惇平(笙)、宇佐見仁(舞)、澤入由佳(舞)
・主催:一般社団法人ENSOPHIA(SILKROAD JAPANとして開催)
・協力:聖ナウム教会、在北マケドニア日本大使館(日・北マケドニア外交関係樹立30周年記念事業)
・助成・協賛:独立行政法人国際交流基金、一般社団法人東京倶楽部、株式会社井筒企画
・写真撮影:唐亨










